300年以上前から京都御所に献納されていた、丹波黒さや大納言小豆は、大粒で表皮が薄く、煮ると指頭大ほどになります。
そして、小豆全体に美しい光沢を帯び、形が四角のようで特徴的です。
『丹波の赤』と呼ばれる丹波大納言小豆は、大量生産が難しく「幻の小豆」といわれ、 小豆の中でも最高級ブランドとして全国にその名を轟かせています。
■■ 最高級「黒さや大納言小豆」の特徴
丹波黒さや大納言小豆の特徴は、大粒で表皮が薄く、煮ると指頭大ほどになります。 そして、小豆全体に美しい光沢を帯び、形が四角のようで特徴的です。 また、煮詰めても型くずれせず、粕(かす)がのこらず、糖分が高く特に味がよく、 さらに、永く貯蔵をしても、虫害や変質が少ないと言われています。 完熟すると莢が黒くなるというのも丹波黒さや大納言小豆特有のものです。
- 完熟すると、莢が黒く変化します。
莢が黒く変化するのは、黒さや小豆の特徴です。 - 表皮が薄く、煮ると指頭大になります。
表皮が薄いので、煮る時は皮を傷つけないように、ゆっくりと優しく煮ることが大事です。 - 煮詰めても、形がこわれない。 大納言は殿中で抜刀しても切腹しなくてもよいことから、煮ても腹が割れない大納言小豆の最大の特徴です。
- 光沢が美しく、形が四角のようである。
色がとても鮮やかできれいです。大きく成長した黒さや小豆は、縦に七個も積むことが出来ました。
※平成21年(2009年)に、7個積むことが出来ました。 - 糖分を含み、粕(かす)が残らず、味が良い。
黒さや小豆は皮が薄いので、食べた後粕が残りません。
糖分が多く味が濃い分うま味も多いです。 - 表皮が薄いので、煮る時は皮を傷つけないように、ゆっくりと優しく煮ることが大事です。
- 長く貯蔵しても、虫害がなく、変質しない。
種子は一升瓶に入れて紙でフタをして、常温で置いていました。
今は冷蔵庫ができて便利になりました。
■■ 最高級「丹波の赤」
小豆の赤い色は、古くから邪気を払うと信じられ、赤飯や饅頭など、慶事の食卓と深く結びついてきました。 日本では、紀元607年、推古天皇の時代に中国から伝来して栽培され、「古事記」や「日本書紀」には、 「神の鼻から小豆が生えてきた」という神話があります。 人々の暮らしに関わりの深い小豆だからこそ、伝統の技が大切に受け継がれてきました。 『丹波の赤』と呼ばれる丹波大納言小豆は、大量生産が難しく「幻の小豆」といわれ、 小豆の中でも最高級ブランドとして全国にその名を轟かせています。
収穫後の黒さやを天日干しする際に使用する道具を自作。小豆を広げるとんぼのような木の板に溝を作ることで、まんべんなく小豆を広げ、少しでも多くの面に日が当たるように考えたそう。古くからの言い伝えと独自の知恵を組み合わせることで、途絶えていた命が見事に芽を出しました。
あずきのちから
小豆はその美しい赤色が呪術的意味をもち邪気を払う力があると考えられ、小豆を食べると信じられていました。毎月1日と15日には赤飯を神仏に供え自らも食していました。食品にごくごく微量にある自然毒を小豆を食べて解毒していたと考えられていました。
生活習慣病予防や美容にも効果があると言われています。
女性に見逃せない成分がいっぱい
ポリフェノールの一種である赤い色素のアントシアニン。細胞を酸化させる活性酸素を除去することで、シミなどの肌のドラブルや、アンチエイングに効果あるようです。その他、便通をよくする食物繊維、疲労回復を促すビタミンB1、細胞分裂や新生に欠かせない亜鉛、その他、利尿作用があり、むくみを解消する サポニン等が含まれています。小豆かた抽出した赤褐色のお茶は500ml中に200mgのポリフェノールが含まれています。永山久夫氏(食文化研究家)は「小豆は日本人の長寿食、現代人こそ見直すべき食材」と力説される米国の農務省が発表したアルツハイマーや心臓病、動脈硬化と闘うための食品ベスト20のうち、そのトップは小豆でした。
約300年前から京都御所に献上
2001年には150年ぶりに宮内庁へ
この古くから伝わる在来種の保存に努める「黒さや種子保存会」を結成、2001年、天皇陛下の御息女であらせられる愛子様の御生誕を祝し150年ぶりの皇室への献上(丹波新聞参考)そして2006年には秋篠宮悠仁様のご生誕祝いとしても献上に尽力されました。由緒正しき丹波黒さや大納言小豆を皇室に献上し、300年前から続いていた伝統が復活した瞬間でもありました。
柳田隆雄・明子
「あずき工房やなぎた」にて、丹波大納言小豆「黒さや」の栽培・加工・販売まで行う6次産業を実施。
多数のメディアで取り上げられ、小豆好きの芸能人がプライベートで訪れることもある。
あずき工房|大納言小豆 黒さや
〒669-4272兵庫県丹波市春日町東中1425 TEL.0795-75-1249